artscape 30周年記念企画の座談会。写真家の竹久直樹、ウェブディレクターの萩原俊矢、グラフィックデザイナーの畑ユリエ、ユーザーインターフェース研究の水野勝仁を迎え、SNS以降のウェブサイトとデザインとアートの関係性を探求した。司会はきりとりめでる、構成・編集を太田知也が担当。
前編ではまず各参加者の実践を紹介したうえで、ウェブ前提のグラフィックデザインにおける「同一性と弾力性」の問題、プラットフォームが規定する写真表現(「へたれグラフィックス」)、PhotoshopとiPhoneのあいだにある写真の社会学的状況、イメージの流通と枠組みの関係、そしてポートフォリオサイトとメディアサイトの構造的な違いについて議論が展開された。ビッグテックへの依存が強まるインターネットの現状を変えていくべきだという問題意識のもと、アクセシビリティやマシンリーダビリティを含めた「望ましい未来を構想する」ための視座が語られた。