ベトナム出身の映像作家トゥアン・アンドリュー・グエンへの取材記事。ホーチミン(旧サイゴン)を拠点に活動するグエンの作品は、監視社会における「視線」の問題と、公共空間での撮影行為がはらむ権力性を鋭く問いかける。
本稿はINFASパブリケーションズ発行の『STUDIO VOICE vol.415』に掲載された。同号は「We all have Art. 次代のアジアへ──明滅する芸術」と題した特集号であり、太田は同特集においてベトナム関連の3本の取材記事を寄稿。いずれもホーチミンでの現地取材をもとにしたもので、急速に変容する東南アジアの都市とアートの関係を、路上のリアリティから描き出している。
なお同特集には、ほかに「蒸発するベトナム、アーカイブへの意志──〈Art Labor Collective〉について」(瀬下翔太との共著)、「"対比"の街、ホーチミン──写真家ヘニング・ヒルベルトに聞く」(飯沼珠実による協力を含む)も太田による寄稿として掲載されている。