マレー半島の吸血鬼伝承「ポンティアナック」をモチーフに、シンガポールの蚊害をめぐる兄弟の物語を描くSF短篇の梗概。母をデング熱で失った兄は、同名のシューティングゲームにのめり込み、現実の蚊への復讐心と虚構世界が融合していく。弟はゲームのMODで兄を復讐の幻想から醒まそうと試みるが──。
遺伝子工学者となった弟の「Genetic MODification(遺伝子改変)」という研究が、ゲームの「MOD」と二重写しになる構造をもつ。創元SF短編賞へ応募した後、東京創元社主催のアンソロジー『Sci-Fire 2018』に収録された。