島根県鹿足郡津和野町で数年間の青春を過ごした首都圏からの「移住者」による同人誌。地方移住に際しての実存的な不安や、それと向き合うなかで形成されるアイデンティティをテーマにしている。
瀬下翔太、太田知也、鈴木元太、池本次朗の4名が執筆。「◯◯とは何か」式の定義に奉仕しない個々の語りと思考を束ね、地方創生の現場で生じる小さな均衡と不均衡──よそ者として地域に関わること、クリエイティブ業を地方で営むこと、「映え」への違和感──を言葉にしている。誌面のデザインには、にじみ明朝を用いつつ同町で愛飲される茶葉のカワラケツメイをモチーフに採用。複雑な心情を表現している。B5判変形・76ページ・モノクロ。文学フリマ東京35にて頒布。
